あれを見よ深山の桜咲きにけり

「あれを見よ 深山の桜 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも」

私が月刊誌「致知」にて知った言葉です。

松原泰道さん(龍源寺住職)が
致知やご自身の書籍で紹介している言葉で、
作者は不明だそうです。

「深山」は「みやま」って読むんですね。

私はこの言葉を知ってから
桜が咲く頃になると思い出すようになった。

松原泰道さんが大学を卒業した頃、
箱根へ旅行に行った時に見つけた
歌碑に書かれていた言葉で、

「どんな苦境にあっても、
自分たちは人をだましたり、
苦しめたり、
要領のいい生き方はやめよう。
深山に咲いた桜のように、
誰が見てくれようとくれなかろうと、
ただただ真心を尽くしていこう」

と、生きる姿勢を決めた言葉だそうです。

自分はそう在れているだろうか?

と思い返すとともに、
この「真心を尽くす」ということの
本質を掴みあぐねているというか
自分なりの言葉で説明するほど
しっかり理解できていないような気がしている。

とにかく、
人の目や評価は気にせず、
自分の目の前のことに集中して、
一生懸命になって、
一歩一歩、歩んでいきたいと思っている。

一燈照隅・萬燈遍照
(いっとうしょうぐう・まんとうへんしょう)

これも致知で知った言葉だっけ。

個にフォーカスがあたる今この時代に
この言葉はすごく大事だと感じている。

大きな節目に改めて

いろんな絵描きさんや、
作品をつくってる方々が参加するイベントに
出させてもらった時に
私がつくったものを
受けとった子がとても嬉しそうにしていたこと。

ありがとうと言ってくれたこと。

その時に感じた、
心がふわっとじわーっと
温かくなるような感覚。

その感覚、その先を求めて舵をとる。

世間で常識と言われるような
思考が示す方向に正解を求め続けた結果
行き詰まり、
どうしようもなくなった時に
思い出した感覚。

自分の心が示す方向へ
勇気を持って踏み出し、
自分のペースで歩み続けていきたい。

3月最終日。

何かが終わる時期で、何かが始まる時期。

不安と希望が入り混じる時期。

来年の桜が咲く頃には
どんな自分であれるのかを想像しながら
着実に一歩ずつ歩を進めていこうか。

さよなら、これまでの自分。
さよなら、これまでの世界。

ハロー、新しい自分。
ハロー、新しい世界。

P.S
写真は過去に撮った立派な一本桜。

堂々と咲き誇るこの桜は、
辺鄙な場所だけど
毎年たくさんの人が見に来るそうだ。

今年は会いにいかないよ。

来年、胸を張って
私は君の前に立ちたいのだ。

いや、立つんだ。

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